キャプチャボード Blackmagic Design Intensity Shuttle を買った

先日 HDMI キャプチャボード Intensity Shuttle For USB 3.0 を購入しました.

このキャプチャボードは 2012 年に発売されたもので少々古いですが,HDMIRCA 端子 や S 端子とそれらのパススルーに対応しているのが特徴です. またキャプチャ用ソフトウェアが Windows だけでなく Mac にも対応していて,Mac 対応で HDMI キャプチャできる数少ない商品のうちの一つと思います. 対応コーデックなどの詳しい仕様はこのページを参照してください.

できたこと

  • HDMI 出力の PC 画面のキャプチャ (1080p30, 1080i, 720p, etc.)
    • WindowsDebian 搭載の PC は接続するだけで認識しました
    • Mac はシステム環境設定で出力設定を手動で変更する必要があります
  • Nintendo Switch の画面キャプチャとパススルー (720p)
  • ゲームキューブの画面・音声キャプチャと HDMI 出力
  • キャプチャした映像を配信ソフトウェア OBS で配信・録画する

できないこと

  • 1080p60 でキャプチャ (Nintendo Switch で 1080p キャプチャできないのはこのせい)
  • VGA 出力の PC 画面のキャプチャ
  • 電源供給だけでパススルーする
    • 例えば HDMI 入力するだけで HDMI パススルーされるわけではない
    • 映像入力した状態で PC 側でキャプチャ画面を開いてる間じゃないとパススルーされない
  • キャプチャボードを複数ソフトウェアから利用する
    • 付属のキャプチャソフトで録画しながら OBS で配信できない

未確認

使い方の流れ

キャプチャを行う PC の準備

公式サイトからドライバとキャプチャ用ソフトウェアをダウンロードします. 少々分かりにくいですが,ソフトウェアアップデート欄にある Desktop Video をダウンロードすれば良いです. ダウンロードしたらセットアップを起動し,ガイドに従ってインストールを行います.

インストールが終わったら,Intensity Shuttle を PC に接続し,キャプチャしたい映像ソースを接続します. 映像ソースによっては出力設定を変更する必要があるので,それについては以下に個別でまとめるので参照してください. 接続後は Desktop Video Setup というアプリケーションを起動し,Intensity Shuttle のどのポートから信号が入力されるかを選択します. f:id:k5342:20180223152830p:plain

その後 Blackmagic Media Express というアプリケーションを開き,正常にキャプチャできているか確認します. 正常に設定ができていて,キャプチャボードが映像ソースを認識できれば,このアプリケーションを開いた段階でやっとパススルーが使えるようになります.

他のパソコン画面のキャプチャ

Windows の場合

WindowsHDMI 出力を Intensity Shuttle の HDMI IN 端子に接続するだけで OK で,勝手に解像度を認識してくれるようです.

Mac の場合

Mac はシステム環境設定で出力設定を変更する必要があります.

  1. HDMI 出力を Intensity Shuttle の HDMI IN 端子に接続します
  2. システム環境設定→ディスプレイの設定を開きます
  3. 解像度の設定で BMD HDMI を選択します
  4. ラジオボタンを ディスプレイに最適 から 変更 に変更し,出力解像度を 1080i か 720p に変更します

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Nintendo Switch のキャプチャ

Nintendo Switch の画面をキャプチャする場合は,出力解像度の設定を変更したうえで接続します. 設定 → テレビ出力 → テレビの解像度 と移動し,値を 自動 から 720p に変更します.

ゲームキューブのキャプチャ

なんかつなぐだけでできた. 以前どこかの記事で「ゲームキューブは独自の信号拡張を行っていてこのキャプチャボードだとキャプチャできない」ってみた気がしたので代替として IO-DATA の GV-USB2 を使っていましたが,あっさりできたわ.しかし PS2N64 に対応しているかは未確認です.

Demo

スプラトゥーン 2 のプレイ風景を OBS で録画してみました.

youtu.be

不満点

キャプチャボードが時折クラッシュ?というか,キャプチャされる映像が真っ黒になることがあります. 他にも,付属のソフトウェアでキャプチャボードが認識されなくなることがあります.

また,その状態で USB ケーブルを抜き差しすると「前回のドライバのインスタンスがメモリに残っている」旨のエラー (code 38) が発生し,上記の症状が改善されないことがあります. これを解決する方法はキャプチャを行う PC を再起動するしかないとされていて,ちょっと不便です. これらは Windows 上でキャプチャした場合に発生したのですが,もしかすると Mac だと違うかもしれません.